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精神病は病気ではない

精神病は病気ではない

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精神病の起こるメカニズムがわかり、回復の喜びを得る本私はただただ精神病で苦しむ多くの人が、一日も早くその真実の原因を知り、人間が生きることの真の意味を学んで、そして、その結果である本当の幸せを手にされるよう、ひたすらそのことを願っています。精神病は、ご先祖たちの生きざまの、この世への厳粛なあらわれです。絶対に病気などではありません。萩原玄明 著 1992.05.22 発行 新装版 2002.04.18 発行ISBN 4-89295-494-2 C0011 四六上製・254頁まえがき −−本当に、精神病とは理解し難い現象です。が、それは間違った解釈のもと肉体、特に脳や神経の『病気』ときめつけて『医者』が専門に扱って来たために余計にわかりにくくなってしまっているのです。 この本の題名の通り、精神病は『病気』などではありません。それなのに精神病を扱う病院があって、そこに精神科医がいます。一体何をするために病院があって医師がいるのでしょう。皆さんはもう既にそこで行われていることの空しさを悲痛な思いとともによくご存じのはずです。 医学というような知識や学問の世界では、精神病の真実は掴まえられないのです。ですから、この本を知識や興味といった頭脳の作用で一生懸命に理解しようと、まるで『勉強』でもするように読もうとされても無意味です。 現代の物質万能の時代に生きて、経済効率だけを価値の基準として暮らしている私たち日本人が、今、日常的に考えもしない世界、一番忘れている世界の中にこそ実はその真実が明らかに存在しているのです。少々難しいことではありますが、その真実を説いたこの本をお読みになれば、それこそ目からウロコが落ちるようにご理解いただけることと思います。 少々難しいと申しましたのは、人間がこの世に生まれ出た以上、人間としてどう生きるべきなのかという根源のことを学ぶために、御仏という名で表現されたりしているいわば天地自然の大法則によって、人間がこの世で偉大な体験をさせられること、それがこの精神病というものだからです。ですから、そのことをきちんと知るかどうかが真の喜びにつながるただ一つの道なのです。 これは、私が一人の宗教者として精神病と真っ正面から取り組んだまるで修行のような長年の体験から得た大切な結論です。しかし、確かに私は僧侶ですが、この本を入り口にしてただやみくもに旧来の形ばかりの仏教信仰をお勧めしたりはいたしません。更にこの本は、今はやりの神秘追求型精神世界の研究書でもありませんし、ましてや金儲けのための怪しげな宗教への勧誘書でもありません。 前述しましたように、私はただただ精神病で苦しむ多くの人が、一日も早くその真実の原因を知り、人間が生きることの真の意味を自覚して、そして、その結果である本当の幸せを手にされるよう、ひたすらそのことを願っています。 最後にあらためて申します。精神病は、人間の、家族の、両親の、ご先祖の生きざまのこの世への厳粛なあらわれです。絶対に病気などではありません。目 次 −−推薦のことば−−善光寺住職・黒田武志−−第1章 精神病と呼ばれているもの  1 精神病と取り組んで  精神病は死者の魂の存在の証である   精神病から病人を救えるのは家族しかいない2 症状が語ってくれるもの   症状に重大な手がかりが隠れている 3 精神病の正体は何か   専門医も認めた医学の原因   精神病は死者が憑依した現象4 死者との不思議な符合   熱心な供養には死者も協力してくれる   生前の心残りが霊障になる   奇言奇行は死者の生前そのもの   暴れていた息子が大人しくなる  死者は供養を心待ちにしている   肉体を借りるとは?   解決への道のり第2章 憑依の実際   憑依とは? 1 三鷹市の少女の場合   次々に現れた9人の死者   「おはらい」は本当の解決ではない 2 岡山の少女の場合   皆殺しに逢うと脅す老人   観音様をきどる低級霊   少女の祖父に殺されて恨む死者 3 東京・文京区の少女の場合   死者が特定できてもすぐに成佛するとは限らない   死者は生きているときのままに病状を訴えてくる   墓地にとらわれすぎると成佛できない   死者は生前の反省に苦しんでいる   憑依のパターンを実証的に見るだけでは不十分 第3章 死者からの教え 1.死者の意識作用を分析する   精神病はどんなときに発病するのか   不用意に霊行為を行なっていないか  突然の人格変貌が示すもの   後悔の気持ちを残して亡くなった近親者はいないか   発病の時期が語るもの 2.死者の意識の性情(その1)   症状から死者の訴えは推測できる   憑依する前に死者は信号を送っている 3.死者の意識の性情(その2)   突然の霊視の謎   若死の原因は死者たちの失望の表現   自分中心の生き方では死者の訴えがわからない 第4章 自分の「死」に気がついていない 1.彷徨する無自覚の意識   なぜ死者が憑依してくるのか   死を自覚することの難しさ 2.死者と対話する心   重度の精神病とはどういう状態か   形式的な作法では死者には通じない   死者を心の底から思いやるということ 3.N家の場合   体験に学ぶ供養の心 第5章 間違いだらけの慣習 1.あなたは何を拝んでいますか   死者を偲ぶ行為を略式化することの間違い  私利私欲のために祈っていないか   原因は自分自身の生きざまにある 2.怠けるための慣習   法事を三十三回忌で終わらせていいか  死者にまつわる誤った言い伝え   古い「家」の考えを捨てよ 3.正しいつもりの過ちも   僧侶の家庭でも精神病は起こる   誤った供養では成佛できない   死者の想いは我々の想像をはるかに超えている 第6章 精神病は必ず治る 1.針路に向かって   霊視や供養を行なう前に   生かされているという学びが成佛への道  死者判明への苦しく長い道程を覚悟せよ   死者はあなたの船出を待ち望んでいる 2.簡単ではない道のり   思いの強い死者ほど早めに霊視に出る   一人一人に死を自覚させていく   「治す」ことを目的とした供養では治らない   あわてず、休まず続けること 第7章 心の中の迷い道 1.人生苦労があって当たり前  家庭を顧みない父親が精神病を生む  何もかも「霊障」と考える前に   「苦しみ」は学びのための修行 2.正しくない道を歩かされる   無責任に不安を増長させる霊能者たち   佛像をいくら拝んでも供養にはならない   面白半分の心霊治療は危険 第8章 供養で供養の心を知る 1.供養で自分の「死後」を学ぶ   今こそ間違いだらけの供養を改める時   生きているときから死を認識せよ   死を自覚せず位牌を倒す死者   死者は生者に同じ苦痛で訴えてくる 2.供養に理屈はない   結果を求めれば迷路に入り込む   4年間供養を続けているH家の場合   「あれほど供養したのに」は通じない3.供養できるしあわせ   縁続きの人を忘れずに生きることが人間の条件   戦没者が成佛していない地に真の平和は訪れない   供養の心は大自然の動きに調和している 第9章 天地自然の大法則に生きる 1.御佛の心から外れたまま   誰かにしわ寄せのいく暮らしをしていないか   離婚しても消えない先妻と先夫の縁   大自然の法則は供養から学ばされる 2.「不思議」の体験は神の教え   差別は生命を尊ぶ心で無くなる   御佛は「不思議なこと」を見せて我々に何を言いたいのか3.たかが人間の知恵   精神病院はどんどん姿を消している   御佛に使われている私第10章 感謝の暮らしで治す   感謝と素直な心が精神病を断ち切る   この世の生を学び回復の喜びを手中に著者について −− 萩原玄明(はぎわら げんみょう)昭和10年11月8日、東京都八王子市の菅谷不動尊教会の次男として誕生。現在は八王子市の宗教法人・長江寺住職。供養による死者の完全なる成仏と、世の人々の正しい生き方を説いて全国的な活動を展開中。

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